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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)に基づく施術を行っている鍼灸院です。

〒332-0023 埼玉県川口市飯塚3-7-28TEL:048-446-9860

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臓象学説(臓腑学説)各論

心と小腸の働き

黄帝内経にこうあります。
心:心は君主の官、神明を管理する 
(神明とは精神を指します)
 
五臓六腑が調和を保って活動することを監督しています

小腸:受盛の官、化物を出ず 
(化物とは消化物を指します)
 糟粕を水分と固形物に分けます

心の働き

心 心のおもな働きは、血を循環させることで、さらに高次元の精神の活動も主ります。「君主の官」とは、最高指導者という意味です。この最高指導者が記憶や指揮、知覚ならびに意識判断など精神活動を調節しています。当院の患者様で、心気が弱り、動悸が頻繁に出る方がいました。真夏に洗車をしたために、中医学で考えると、五悪の熱(火)を多く受けたこと、心の液である汗を大量に消耗したことが原因にあると考えられます。

  • 心は血脈を主る
 血は心気の推動作用によって脈管内を正常に運行し、栄養物質を身体各部に輸送します。この働きにより、すべての組織・器官は血の栄養をうけることができます。心気が旺盛であれば、精神は充実し、顔色は紅潤です。反対に心気が不足すれば、血脈は空虚になり、胸の動悸、息切れ、弱々しい声、顔色が淡白で光沢がないなどの症状が現れます。

  • 心は神明を主る
 「神明」とは精神・意識・思惟活動を指します。人の精神の働きは、本来五臓がそれぞれ分担し、また協力しあうことで成り立っています。たとえば、肝には魂があり、理性・判断・意志・思惟を主り、脾には意があり、思考・記憶・集中などを主ります。肺には魄があり、本能的な感覚・運動の働きが備わり、腎には志があり、意志・信念の力あるいは記憶力が宿っています。この魂・意・魄・志のすべてを総称したものが「神」です。神は心に宿っています。
 したがって、「心が神明を主る」機能が正常なときは、生気が溢れ、精神状態は非常に穏やかで、情緒が安定し、思考能力も活発な状態となります。反対にこの働きに異常をきたすと、動悸、胸苦しさ、不眠、驚きやすいなどの症状としてあらわれます。さらにひどい場合には、言語錯乱、精神錯乱、意識不明、無表情、無反応となってあらわれます。

  • 心は舌に開竅す
 心は心に属する手の少陰心経を通じて、血を舌におくりだし、味覚をはじめとする舌の生理機能を維持しています。そこで、心の病変は舌にあらわれます。心に異常があると、舌先が痛い、味が分からない、舌の潰瘍などの症状としてあらわれます。

  • 心は汗を主る
 「汗」は五液の一つで、心に帰属しています。汗液は津液が陽気の熱によって気化されて、汗孔から排出された液体と考えています。また、汗液が排出されるのは、衛気が腠理(皮膚)を開閉させる働きのおかげです。衛気の働きが正常であるかどうかは心と密接に関係があるので、汗症を心に原因があると考える場合が多いです。

小腸の働き

小腸 小腸は、胃でまず消化された飲食物をさらに消化すると同時に、そこに含まれる栄養物質を吸収し、それを脾の運化機能によって全身に輸送し、生体の需要に応えます。また、残った糟粕様のものはさらに大腸に送り、水液は膀胱に送ります。

  • 小腸は受盛を主る
 小腸は胃でまず消化された飲食物を盛る器であり、飲食物の消化と吸収をコントロールする働きがあります。

  • 小腸は清濁を泌別す
 小腸は、胃で初歩的に消化された飲食物を受け入れ、さらに消化することによって水穀の精微(栄養成分)を吸収し、脾によって身体各部に転輸し、全身に栄養を供給します。一方で、小腸で消化された後の食物残渣の水液部分を膀胱に浸透させ、個体部分を大腸に注ぎ、大小便を形成して体外に排出させています。



埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院
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