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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ
中医学専門はり灸治療院
中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です
◆気の種類①「衛気」
2016年2月10日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
気といっても、役割・働きによって種類があるんです。
今回は「衛気」についてお話します。
気の働き③防衛作用
での話と少し重複します。
衛気は体表を保護して外邪の侵入を防御する気のことをいいます。
免疫力と捉えると分かりやすいかと思います。
イメージとしては、悪いものが体に侵入しようとしても、この衛気が体の周りを薄いオーラのようなもので守っているので、入ってくることを防御しています。
活動時は体表をめぐり、睡眠中は体内に入ります。
活動性が高く、動きが速いという性質があります。
そのため、運行は滑らかかつ迅速で、経脈の外側をめぐり、全身のすみずみまで行きわたっています。
また、衛気には次のような働きもあります。
筋肉・臓腑・組織・皮膚を温める。
皮膚を潤し、乾燥から守る。
汗腺を調節し、体温を維持する。
皮膚表面の機能が正常かどうかは、この衛気の強弱と密接に関係しています。
衛気が不足すると、発汗がとまらない、体の冷えなどの症状があらわれます。
このような状態のときは、外邪が侵入しやすくなってしまっています。
汗をかいたたままだとカゼをひくと言われているようなことです。
現代的にいうと、汗をかいたままだと体温が下がり、体温が下がると免疫力が低下して、カゼウイルスなどに感染し発症しやすいということですね。
最近インフルエンザが急激に増えているそうです。
今年は流行が遅めですね。
インフルエンザの予防にはこの衛気を高めることがとても重要です。
では、この衛気は何から作られるか。
それは、水穀の精微、つまり食べたものを消化吸収してできたものから作られています。
食事をおろそかにしないで、しっかりとバランスよく食べることが大事です。
さらに、その食べたものをしっかりと消化吸収することも大事になります。
そのため、いつも軟便傾向と言う方は消化吸収力が少し弱いことも考えられます。
その場合は、暴飲暴食をやめ、お酒や甘いもの、冷たいもの、生ものを控えるようにしましょう。
インフルエンザの予防には、「板藍根」という漢方がいいそうです。
2003年に中国の衛生部がSARSの予防に効果があると発表した漢方です。
ただ、板藍根は寒性なんで、冷えがある方が長期間服用するのは控えた方がよさそうですね。
アマゾンで見たら、板藍茶とかのど飴とかもあるようです。
自分に合った予防法でお互い体に気をつけていきましょう。
基本の手洗い、うがいもしっかりやりたいと思います。
中医学専門はり灸治療院
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