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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ
中医学専門はり灸治療院
中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です
◆気の働きB 防衛作用
2015年12月16日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
今回は、気の働き第3弾です。
それは、「防衛作用」です。
気には、体表を保護して、外界からの病気の原因(外邪)の侵入を防ぐ働きがあります。
また、外邪が侵入した際には、これを追い出そうとする働きがあります。
この働きが低下すると、カゼをひきやすい、すぐ寒気がするなどの症状があらわれます。
この体表を保護して、外邪の侵入を防御する気のことを、「衛気(えき)」といいます。
「衛気」は他に、汗腺を調節して体温を保持したり、皮膚や筋肉を温めたりもします。
つまり、皮膚表面の機能が正常かどうかは、この衛気の強さに関係があります。
衛気が不足すると、外邪が侵入しやすい、汗が出やすく止まりにくい、体の冷えなどの症状があらわれます。
この衛気は、食べたものから作られています。
やはり、食事は大事ですね。
また、「肺」には「宣発」という働きがあります。
これは、エネルギー(気)を皮膚や全身に送ったり、汗を出したりする働きです。
この働きが正常であれば、外邪の侵入を防いだり、皮膚をつねにみずみずしくすることができます。
これも防衛作用にあたりますね。
冬の時期は特に、風寒の邪が盛んなので、食生活を含め生活リズムを整えて、「肺」を強くすることが大事です。
「肺」の気を補うには、温性・甘味の食材を摂るようにしましょう。
穀類、山いも、肉類、サバ、サメ、タチウオ、イワシ、カツオ、タラなどがおすすめです。
カゼ予防に、「合谷」を指圧するのは有名ですね。
また、乾布摩擦が良いと聞いたこともありますよね。
最近は行っている人は少ないと思いますが。
なぜ乾布摩擦がカゼ予防になるのか?
実はこれも、上記の理由で説明ができます。
「肺は皮毛に合す」という言葉があります。
皮毛は、体の表面部、つまり皮膚、汗腺、うぶ毛などを指しています。
乾布摩擦で皮膚を刺激することは、「肺」の機能を強くしてくれます。
「肺」の宣発の働きが強くなれば、免疫力が強くなります。
つまり、カゼをひきにくい体になるということです。
以前、スポーツクラブの80代の会員さんが、冬でも朝に水を全身に浴びていると話してくれたことがあります。
大丈夫かしらと心配しましたが、ご本人はいたって元気で、毎日来館してバリバリ運動していました。
皮膚が強いと元気なんだなと感じたのを覚えています。
もちろん、外で乾布摩擦をしたり、水を浴びるのが良いと言っているわけではないので、無理はしないでくださいね。
人にはそれぞれ、自分にあったカゼ予防法があると思いますので。
ちなみに、私のカゼ予防法は、定期的な運動と睡眠です。
週に4回くらい運動しているのと、7時間以上は寝るようにしています。
あとは、毎日片道30分かけて自転車で通勤していることも関係しているように思います。
今年もこれからさらに寒くなってくると思いますが、みなさまカゼ等に気をつけて過ごしましょう!
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