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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆更年期に冷えるタイプ

2019年11月13日(水)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

今回で更年期の5つのタイプの最後になります。
「更年期に冷えるタイプ」です。

オレンジページ「漢方養生法」を参考にさせて頂いています。


【E:更年期に冷えるタイプ】

若いころからカゼをひきやすく治りにくい、胃腸が弱く、体力がないという人は、年を重ねると体を温める原動力が衰えて、冷えを強く感じるようになります。
また、高齢出産や、大病、手術などの影響で、冷えやすい体質になってしまうこともあります。

このタイプのなかには、冷えをわざわざよび込むような生活を送っている人も多いものです。
若いうちはなんとかなっていても、更年期にさしかかる頃には、足腰が芯から冷えて、体が非常に疲れやすくなり、外出がおっくうになって家にこもるといった生活になりがちです。
体が冷えると、腰痛、関節痛、繰り返す膀胱炎といった症状に悩まされることも多くなってきます。

更年期をできるだけ快適に過ごし、その後の老化のスピードをゆるやかにするためには、まずは、体を温める原動力を奮い立たせ、体力を高める生活上の工夫が必要です。


≪ゆるやかな更年期を迎えるための養生法≫


◆温野菜など、火を通したものを食べる


このタイプは、冷たいものや生ものを食べ過ぎると、てきめんに体調が悪くなります。
加齢とともに回復力も遅くなるので、これから先は、生ものや冷たいものをできるだけ避けるように心がけましょう。
野菜は生ではなく、火を通して温かいうちに食べます。
しょうが、ねぎ、にんにく、唐辛子、シナモン、ターメリックなど、体を温めるスパイスや薬味を利用するのもよい方法です。
羊肉やえびなど、体を温める作用が強い食材も、適度に食生活のなかに取り入れましょう。


◆生活のなかから寒さを追い出し、入浴はやや熱めの湯で

とにかく冷えを追い払うことが、体質改善の第一歩です。
冷える場所で長時間過ごすことのないように気をつけましょう。
夏の外出は、冷房対策をしっかりしましょう。
家では、食器洗いや掃除の際に、冷たい水をできるだけ使わないなどの工夫を。

お風呂は、体を温める効果をもつシナモンやよもぎなどを入浴剤として使い、全身をゆっくりと温めましょう。
やや熱めのお湯でもよいのですが、その場合は保湿対策に牛乳、はちみつ、米ぬかなどをお湯に加えるのもひとつの手です。


◆抵抗力が弱いため、病気には早めの対策を

カゼをひきやすく、こじらせやすいこのタイプ。
無理がきかないので、カゼをひいたかな?と思ったら、とにかく早めの対策をとることが大切です。
温かいおかゆでも食べて、ゆっくり眠るようにしましょう。
ねぎやしょうが、シナモンなど、体を温めて発汗させるスパイスを利用するのもいい方法です。

ふだんの食生活や生活環境に気をくばり、冷え体質が改善されていけば、抵抗力もだんだんと強くなるはずです。


◆経穴(ツボ)

・関元:おへそから指4本分下
関元

・太谿:内くるぶしとアキレス腱の中間
太谿


◆NG! してはいけないこと

・薄着やサンダルは避ける


冷えを撃退するためには、首、肩、ひじ、おへそのまわり、腰、ひざ、足首、かかとなど、冷えが体内に入り込みやすいポイントをしっかりカバーすることが大切です。
薄着はもちろん、足首やかかとが露出するサンダルは避けてください。

・果物や生野菜はなるべく食べない

果物には体を冷やす作用をもつものがたくさんあります。
特に、南国の果物はできるだけ食べないほうがよいでしょう。
アイスクリームやジュース、冷たいお茶のほか、生野菜、刺し身などの生ものも控えめにしてください。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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