埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ
中医学専門はり灸治療院
中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です
◆イワシについて
2018年5月23日（水）
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。今日は「イワシ」についてです。
イワシはとても種類の多い魚です。
普通イワシというと、漁獲量の最も多いマイワシのことをいいますが、煮干しなどに使われるカタクチイワシや、丸干しなどで食べるウルメイワシもおなじみです。
脂がのる秋から冬にかけてがイワシの旬です。
イワシは、優れたたんぱく源、カルシウム源であるとともに、魚油の成分である脂肪酸のＥＰＡ（エイコサペンタエン酸）とＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）は、動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞など、血管に関係する生活習慣病の予防・改善に役立ちます。
ＥＰＡには、血栓（血の塊）を溶かす働きがあります。
また、アレルギー症状の改善にも役立ちます。
ＤＨＡは、脳や神経の機能を高めることが知られています。
記憶・学習能力がアップし、老化予防効果も認められています。
イワシには、骨や歯を丈夫にするカルシウムが多く、そのカルシウムの吸収を高めるビタミンＤに一緒に含まれています。
そのほか、粘膜を強くするビタミンＢ2、貧血予防に効くビタミンＢ12や鉄、ガン予防の働きがあるビタミンＥやセレン、血圧やコレステロール値を下げ、肝機能を高めるタウリンなどが含まれます。
【中医学的効能】
・四気五味： 甘、温
・帰経： 脾
・補益気血 … 気や血を補う
効能から「気血両虚」の方に適しているのが分かります。
気血両虚とは、気（生命活動エネルギー）と血（臓腑器官の栄養源）の両方が不足している状態です。
症状としては、息切れ、言葉に力がない、汗をかきやすい、倦怠感、顔色が蒼白または萎黄、動悸、不眠などがみられます。
気になる方は、イワシを食べましょう！
