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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学(中国伝統医学)専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です。症状以外にも、顔色や、舌、脈などを総合して判断するため、大変面白く奥深いものです。ここでは中医学の話を中心に、私のプライベートなことも載せています。

◆中医学的問診②(例:腰痛)

2017年6月13日(火)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

今日は中医学の問診についての第2弾です。
前回に引き続き腰痛を例に進めていきます。

まず問診ではいつから痛むかを聞いて、急性か慢性かである程度の原因をしぼることが出来ました。
でも、もっとしぼっていくために、どのあたりが痛むのか、奥の方が痛む、広い範囲で痛むなどを聞き、さらにどのような痛みかを聞いていきます。
どのような痛みかを聞くことはとても重要で、腰痛の原因をかなり絞り込むことができます。

では、痛みの種類を具体的にみていきましょう。
まずは、「激痛」です。
ズキンとして息が出来ない、動けない、耐えられないような痛みです。
ぎっくり腰でその場から動けなくなったという話はよく聞きますよね。
これは実証でみられます。
寒や湿の外邪が原因で血
(血の巡りの滞り)が起きたり、経絡の気の滞りのために血が起きたものが多いです。
ぎっくり腰は痛みがとても強いのですが、一般的には安静にしていれば一週間程度で自然に良くなります。
現代医学的にいえば、筋膜の炎症が多く、筋膜は神経が豊富なため痛みが強いのですが、筋線維を痛めていたり靭帯を損傷しているわけではないので、治りも早いと考えられます。
中医学では、経絡の気血の流れが、寒邪などにより悪くなっているために痛いので、その原因を取り除き気血の流れが良くなれば痛みが治まると考えます。
鍼灸治療では経絡の流れを良くすることで、痛みがなくなる期間を短くすることができます。

余談になりますが、私が考えるぎっくり腰の際の鍼灸院のかかり方をお話しします。
もし不運にもグキッと腰に動けなくなるくらいの強い痛みが出たとします。
多くは体をひねった時、くしゃみをした時、ちょっとかがんだ時などに起こります。
このような時は、筋膜の炎症が考えられます。
炎症は24~72時間続くといわれています。
足首の捻挫などで出血があれば、72時間くらいアイシングをした方がいいと考えますが、筋膜の炎症であればだいたい24時間くらいで炎症の悪化は止まることが多いです。
痛めた翌日の朝が一番痛いと、これもよく聞きますよね。
睡眠時の姿勢維持や体温の低下などもありますが、筋膜の炎症は翌日が一番つよくなることが多いんです。
そこで、痛めた当日に無理をして来院していただける患者さんもいるのですが、ガッツリと腰に針をしてもあまり効果が上がらず、翌朝に痛みが強くなってしまうこともあります。
そこで、当院では腰にアイシングをして腰への針は軽く、手足末端に針をするような治療を行います。
ただ、劇的に痛みが取れることは少なく、患者さんが望んでいるほどの治療効果を上げることができないこともあります。
なので、痛めた当日は炎症が広がらないようにアイシングをして安静にしていただき、翌日や翌々日に来ていただくと、ある程度炎症が治まっているので鍼灸の治療効果が高く、劇的によくなる方もいらっしゃいます。
痛めた当日でも劇的に良くすることができる鍼灸師の先生方は多くいらっしゃいます。
私も十数年の臨床の中で良くなったと思うことはありましたが、総合的にみると傷めた当日1日中安静にしてアイシングをすした効果は、鍼灸治療を1回した効果より高いように感じます。
しかし、翌日以降は鍼灸治療の効果がはるかに優れていると思っています。
よって、ぎっくり腰をした日は安静にして、翌日以降に鍼灸院に行かれる方がベターではないかと考えます。
これはあくまで私の治療方針であって、全ての鍼灸院に当てはまるものではありませんので、参考程度にしてください。

すいません。余談が長くなってしまったので、続きは次回で。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

〒332-0023
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TEL.048-446-9860