埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ
中医学専門はり灸治療院
中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です
◆台湾土産で茶葉を頂きました
2016年11月2日（水） くもりこんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
台湾に定期的に行かれる患者さんからお茶のお土産を頂きました。実は昨年も頂いていて、昨年は鉄観音を、今年はジャスミン茶を買ってきてくれました。
いつも患者さんにお茶をお出ししているので、比較的お茶は飲んでいる方ですが、やはり頂いた鉄観音もジャスミン茶も一味違っておいしかったです。
雑味が少なく、スッと入ってきて飲みやすく感じました。
患者さんからいつも頂いてばかりで恐縮ですが、非常にありがたく思っております。
これらのお茶は治療後にお出ししているので、本場の味を味わってくださいね。
ちなみに、こちらのお茶を販売している「林茂森茶行」というお店はその患者さんのお気に入りで、有名店のようなので、今度台北に行った際には寄ってみたいと思います。
そこで、今日はお茶についてのお話を少し。
お茶には以下の効果が報告されています。
・抗がん作用：特に烏龍茶ポリフェノールにはがんの予防作用が指摘され、咽喉がんや胃のがん細胞を抑制できるなどの報告があります。
・視力の維持作用：お茶のβ-カロチンには視力を保つ働きがあります。
・老化防止作用：お茶の成分であるタンニンの老化防止作用はビタミンＥの18倍も高いといわれています。
・減肥作用：成分のカテキンは血中のコレステロール値を低下させます。またサポニンは脂肪の分解に役立ちます。
・抗菌作用：カテキンには殺菌作用があります。
・免疫力を高める作用：緑茶に豊富なビタミンＣ、アスパラギン酸が免疫力を高めます。
・高血圧の降圧作用：緑茶は血圧を下げるフラボノイドやカテキンを含んでいます。
お茶には体にいいことがいっぱいありますね。
でも、利尿作用があるので腎機能が良くない方や、濃いお茶はカフェインが多くなるので不整脈などの心機能に問題がある方は控え目にしましょう。
また、お茶には寒熱の属性があります。
発酵度合いにより、発酵させていない緑茶は寒性、完全発酵の紅茶は温性になります。
烏龍茶は涼性よりの平性です。
例えば、のぼせやすい熱傾向の方は緑茶が、冷え性で胃腸の弱いような方は紅茶の方が適していることになります。
烏龍茶は脂っこい食事の後の胃もたれを軽減してくれます。
ジャスミン茶は、イライラを解消し精神を落ち着かせたり、血行をよくするので、気血の巡りが悪い方に向いています。
お茶の種類によっていろいろと効果が違って困りますね。
でも、おそらく飲んだ時に美味しいと思うお茶は今体が欲しているものだと思います。
私もジャスミン茶が美味しいと感じるときと、あれ？美味しく感じないという時があります。
自分では、気の滞りによって味の感じ方が少し違うのかと考えています。
皆さんも深く考えすぎず、今まで書いた内容は参考までに美味しいと感じるお茶を楽しんでくださいね。
