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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆みかんについて

2016年10月28日(金) 曇りのち雨

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

今日は急に寒くなりましたね。
川口市の最高気温は15℃の予報になっています。
昨日から8℃も低くなるそうです。
気温差が激しいのでお互い体調管理に気をつけましょう。

本日は、みかんについてお話しします。

みかん【みかんの中医学的効能】
・四気五味: 甘、酸、温
帰経: 肺、脾

〈果肉〉
・開胃: 食欲を促進する
・止渇潤肺: のどの渇きを解消し、肺の粘膜を潤す

〈外皮〉
・理気健脾: 気の巡りをよくして、消化吸収を促進する
・燥湿化痰: 余分な水分を除き、痰を収める

みかんの寒熱性は「温性」で、性質は「潤」なので、いろいろな体質の方に合います。
肺の粘膜を潤しカゼを予防するので、これからの時期には非常に向いていますね。
ただ、日本で改良されたみかんは特に甘味が強いので、体内で処理しきれない余分な水分を滞らせる恐れがあります。
それにより、痰を生じやすくなるので、「痰湿」傾向の方は控えめにしましょう。

痰湿とは、余分な水分が体内で長期に停滞することにより痰が生じ、その痰により引き起こされる病証のことをいいます。
原因の多くは、脾胃虚弱(胃腸の働きが弱い)により水分を運ぶ働きが失調して痰湿ができてしまうか、カゼの原因になる寒邪が脾肺に停滞したために水液代謝が失調し、水湿が内停してあつまり痰湿が形成されてしまうかです。
症状としては、胸部や胃脘部の閉塞不通感、摂食の減少、悪心嘔吐、体が重だるい、喀出しやすい多量の痰、舌の上の苔が多くじっとりしているなどがみられます。

しかし、みかんの外皮には消化を促進して痰湿を除く働きがあるので、痰湿の方には良いんです。
みかんの外皮を陰干しして乾燥させ、1年たったものは陳皮とよばれる生薬になります。
陳皮は主に、胃もたれ、消化促進、食欲増進、カゼによるのどの痛みやせきなどに用いられます。
また外皮には気を巡らす働きもあるので、ストレスを強く感じていたり、肩が脹る、お腹が脹る、ガスがよくでる、ため息が多いなど気が滞っている症状のある方にも向いています。
外皮を日干しして完全に乾燥させ、それをお風呂に入れて入浴すると、全身の気血の巡りをよくするので、血行が良くなり湯冷めしにくくなります。

陳皮茶というのは、たんを切り、咳を鎮める効果があります。
みかんの皮を天日干しにして、完全に乾燥させた後、細かく刻みます。
それを5g湯飲み茶碗に入れ、砂糖を少々加えて熱湯を注ぎます。
熱いうちに陳皮ごと飲用します。1日3回ぐらいが目安です。

みかんの栄養素の話もしましょう。
みかんのオレンジ色の色素は、β-クリオウトキサンチンという成分で、それにはβ-カロチンの5倍ものガンを予防する効能があり、脂肪肝の予防の効果もあります。皮に多く含まれます。
みかんのスジにはヘスペリジンという成分が多く含まれていて、毛細血管を強化したり、血圧の上昇を抑えたり、血中の中性脂肪を減らしたりする働きがあります。

みかんにはビタミンCも豊富ですから、これからの時期のカゼ予防にはいいですね。
体調に気をつけて、これからくる寒い冬を元気にすごしましょう。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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