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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆血を養う食材

2016年4月28日(木)

血こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

前回に血の働きについてお話ししたので、今回はその血を増やす食材についてお話ししたいと思います。

血が不足すると以下のような症状があらわれます。
貧血の症状がわかりやすいですが、中医学では他にも血の不足が起こす症状があります。

貧血・顔色が青白かったり、黄色っぽくなる
・爪の色に血色がなかったり、爪が割れやすい
・めまい、耳鳴り
・動悸、息切れ
・不眠、特に眠りが浅くなる
・視力の低下、目の疲れ
・手足の痺れ、ふるえ、けいれん
・集中力の低下、物忘れ
・経血量の減少

気になる症状があれば、血が不足している可能性があります。
ざっくりと考えると、血は人間の形を作るので、爪や髪の毛、皮膚などに症状がみられます。
さらに、筋肉などは血の営養で動くので、筋肉の疾患も関係があります。
また、情緒面も血によって養われるので、不眠などのメンタル面にもあらわれます。

こう見ると、誰でも1つくらいは当てはまりそうですが。
1つでも当てはまれば、病気としては体に現れていませんが、少し血が減っているのかなと考えてください。
いわゆる、未病の状態です。
そんな時は、以下の食材を積極的に摂るようにしましょう。

食材としては、血を補うものと気を補うものを摂ります。
血と気はお互いに依存しているので、血を養う時は気も補います。

米、にんじん、ほうれん草、小松菜、山いも、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、カリフラワー、いんげん、豆類、干ししいたけ、落花生、ぶどう、ライチ、ひじき、豚のレバー、豚ハツ、イカ

逆に、以下のような体を冷やす食材は摂り過ぎないように注意しましょう。

にがうり、とうがん、セロリ、梨、りんご、すいか、緑茶、豆腐、生もの

参考にさせて頂いている「東洋学術出版社 実用中医薬膳学」に興味引かれる血を養う料理が紹介されているのでそれをご紹介します。

【にんじんひじき餅】
〈材料〉 にんじん80g、生ひじき30g、にら1株、小麦粉100g、玉ねぎ1/2個、塩。オリーブ油
〈作り方〉
@玉ねぎを乱切りにし、適量の水と一緒にミキサーにかける
Aにんじんを細切りにして、にらをみじん切りにする
Bボールに小麦粉と@Aを入れ、水(加減して)を加えて混ぜる
CBにひじき、塩を加えてよく混ぜる
D熱したフライパンにオリーブ油少々を入れ、Cを1/4入れてのばし、両面を焼く
E同様にして全部で4枚焼く

にんじん: 甘、平。養血、健脾の作用がある
ひじき: 鹹、寒。固まったものをやわらげる働きがある
にら: 辛、温。体を温め、ひじきの寒性を中和する

普段全く料理をしない私ですが、今度チャレンジしてみたいと思います。
その時は、ブログでご報告しますね。



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