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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆「そば」について

2016年4月11日(月)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

患者さんからお土産におそばを頂きました。
その名も、「桜そば」
桜の葉が練りこまれているそうです。

そばそば

おそばがピンク色です。
昨日食べさせていただきました!
桜の風味があって、ワサビとの相性が抜群でおいしかったです。
うちの子は、「桜餅の味がする」と言ってました。

そこで、そばについて。

【中医学的効能】
・四季五味: 甘、涼
・帰経: 脾、胃、大腸

・開胃寛腸: 食欲を回復させる。整腸作用もあります。
・下気消積: 胃腸の機能を回復し活性化させ、老廃物を排除します。

そばは涼性で、気を降ろす作用があるので、イライラしやすく、顔が赤かったり、高血圧の方には、非常に良い食材です。
肝火上炎の方などです。
ストレスを感じてのぼせるような時には、おそばを食べたいですね。
また、陰虚の方など、熱っぽさを感じたり、手足がほてる方にもいいですね。
江戸っ子はすぐ怒るというイメージがありますよね。
だから、江戸ではうどんよりそばを食べていることが多いんですかね。
すべて時代劇のイメージですが。

そばには整腸作用もあるので、日ごろ食べ過ぎで胃腸に消化不良がある方にも非常に向いています。

ただ、涼性なので、全身が冷える陽虚の方には向いていません。
陽虚の方は温める力が弱いので、冷え性、下痢をしやすい、むくみやすい、やる気が出ないなどの症状がよくみられます。

また、そばは消化しにくいため、胃腸の弱い方は控えめにしましょう。

ここからは栄養素の話です。
そばにはルチンが含まれています。
ルチンとはフラボノイド化合物の一種で、ビタミンPとも呼ばれ、水溶性のものです。
血管を丈夫にし、出血性の病気に効果があり、血圧の上昇を抑制して高血圧の予防や治療に役立ちます。
また、膵臓の機能を高め、インスリンの分泌を促進して糖尿病の予防の効果もあります。
ほかにビタミンCの吸収を促進して循環器疾患の予防に役立ちます。
さらに、脳細胞の酸化を防ぎ、記憶力を向上させる効果があります。
ルチンは一日約30r摂ればよいのですが、一食分のそばには100rのルチンが含まれているそうです。

おそばは嫌いではないのですが、1年間に大みそかとあと2〜3回くらいしか食べませんでした。
最近胃腸の調子がよくなり、少し食べ過ぎ傾向にあるので、今年はおそばを食べる機会があったら積極的に食べていきたいと思います。

桜がほとんど散ってしまいましたね。
最高気温が20℃の日も出てきたので、春到来といった感じです。
この時期のぼせやすくなるので、おそばを食べて余分な熱を下げてあげましょう。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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