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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆気の働きA 温煦作用

2015年12月7日(月)

こんにちは、石上鍼灸院です。

気の働きについて、第2弾です。

それは、「温煦(おんく)作用」です。

気には体を温める働きがあります。
これを「温煦作用」といいます。
この温煦作用が失調すると、
手足が冷える、寒がり、寒気がする、尿が薄くて多い、というような寒冷症状があらわれます。

気には、陽気と陰気があり、温煦作用は陽気の働きになります。
そのため、この温煦作用の低下を「陽虚」ともいいます。

陽虚になると、温煦作用の低下以外にも、気自体の低下があるので、
上記の寒冷症状のほかに、
疲労倦怠感、息切れ、 話す気力がない、汗をかきやすい、顔色が白っぽい、下痢状便などの症状がみられたりします。

冬のように寒い時期は、陽虚傾向の体質の方は冷えの症状を強く感じます。
ご自分でできる対策はやはり保温です。
また、体の内側から温めるには補養作用のある食べ物を摂るようにしましょう。

くるみ、羊肉、鹿肉、熊肉、スズメ、イワナ、エビ、ナマコ
にら、ピーマン、ししとう、山椒、黒砂糖、草魚、マス、アジ、サケ

ツボ(経穴)では、命門と関元が体を温める作用が強いです。
お灸もいいですし、カイロを貼っておくのもいいかと思います。

 【関元】
 体の真ん中で、おへそから指4本分下のところ。



 【命門】
 背骨の上で、第2腰椎と第3腰椎の間
 脇腹を少し深めに押すと、肋骨の先端がさわれます。
 その肋骨(浮肋骨)の一番背中側に触れる先端の高さが第2腰椎と第3腰椎の高さになります。
 分かりづらければ、骨盤より少し上のあたりと思ってください。
 カイロを命門付近から骨盤に向けて貼れば骨盤の内側も温まり女性には特にいいですね。

今年は暖冬ということですが、陽虚傾向の方には十分寒い日が続いていると思います。
体を温める工夫をして、寒い冬を乗り越えましょう!



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