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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆気の働き@ 推動作用

2015年11月27日(金)

気こんにちは、石上鍼灸院です。

今日は「気」の働きについてお話します。

まず、「気」とは何?
と思っている方も多いでしょう。

「気」とは目に見えるものではありません。
そのため、「気」の話をすると怪しそうに思われることもあります。
でも、空気も目に見えませんが、あるものだと認識してますよね。
空気と同じで、目に見えませんが「気」というものがあるのかもなぁくらいに思っていてください。

中医学で「気」とは、人体を構成していて、人体が生命を維持するための基本的物質の一つと捉えています。つまり、体内を流れている目に見えない生命エネルギーのことです。

その「気」の働きについて。
まず、一つ目。

【推動作用】

おじいさん気には、ものを動かす働きがあります。
血、体液をはじめ、汗、尿、便などを流通、排泄する働きです。
たとえば、血や体液は、気とともに全身をくまなく流れていますが、これは気の推動作用によるもので、血や体液が自らの力で流れているのではないと考えています。
この推動作用が失調すると、便を動かす力が弱いので便秘になったり、体液を運ぶ力が弱いので、むくみがでたりします。

さらに、気には臓腑の生理機能を促進する働きがあります。これも推動作用のひとつと考えています。この働きが失調すると、各臓腑の機能停滞や低下などの症状があらわれます。これは各臓腑の時にお話します。

少し分かりづらくなってしまいましたが、気が弱ると、全身の気血の巡りが弱くなるので、めまいがしたり、手足が冷えたり、疲労倦怠感を感じたりします。
普段皆さんが疲れたときに感じる症状がそれにあたることが多くみられます。
そんな時は、栄養価の高い食事をしたり、睡眠をしっかりとって気を養ってあげてください。
気を補うには、穀類やいも類がおすすめです。



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