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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆リンゴを頂きました

2015年11月13日(金)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

先日、患者さんからリンゴをたくさん頂きました。
群馬の方で一本のリンゴの木のオーナーになっていて、その木のリンゴを丸々収穫してきたそうです。

自分で収穫したリンゴを食べられるなんて、なんか素敵ですよね。

新世界という品種だそうです。
とても甘くておいしかったです。

そこで、今日はリンゴについて。

中医学的な効能
寒熱は「平(涼)」、臓腑は「五臓六腑」、五味は「甘、酸」

・生津潤肺:水分(唾液など)の分泌を促進し、肺を養い機能を回復する
・清熱除煩:熱を収め、イライラを解消

リンゴの寒熱性は「平性」(涼性の説あり)で、甘酸っぱく潤いの性質をもつので、「陰虚」で微熱のある方には非常に良いです。しかし、食べ過ぎるとリンゴ酸などの刺激によって胃腸の粘膜を傷つける恐れがあるので、胃腸の弱い方は控えめにしましょう。
リンゴの整腸作用は消化不良の下痢や便秘のどちらにも効果的です。

現代医学的にみると、
リンゴには普通果物によくあるビタミンCは少なく、その代わりにペクチンという食物繊維やタンニン、ポリフェノール、カリウム、鉄分、リンゴ酸、クエン酸など体によい成分がバランスよく含まれています。

クエン酸やリンゴ酸は、疲労の回復やカゼに対する抵抗力を高める働きがあります。
リンゴの食物繊維は水に溶けやすく、水分を含むとゼリーのような団塊状になります。それは腸内のビフィズス菌のえさになり、善玉菌が悪玉菌を抑制して整腸作用を発揮します。また、ペクチンは腸内の老廃物を取り込んで体外に排出します。ペクチンは皮に多く含まれます。

リンゴは昔、「百果ノ王様」と賛美され、その味は甘酸っぱく、体を養い、色も味も香りもよい、陰陽バランスのとれた果物です。
リンゴの美味しい時期です。
皆さんもリンゴを美味しくいただきましょう。



中医学専門はり灸治療院
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