◆中医学からみたがんH 発汗
2023年10月18日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学に基づき施術を行っている石上鍼灸院です。
中医学からみたがんの第9弾で、発汗についてです。
がん患者さんは、発熱や体が弱ることで、発汗しやすくなります。
・大汗
汗をたくさんかく症状をさ指します。
[裏実熱証]
白血病・悪性リンパ腫、あるいは他のがんが感染症を合併するときにみられます。
裏熱亢盛の最中によくみられます。
大汗と同時に高熱を出し、顔が真っ赤になり、口渇があって冷たい水を飲みたがります。
[亡陽証]
正気衰敗・陽気欲脱の重症のがん患者さんによくみられます。
多量の冷や汗と同時に、面色蒼白・四肢冷となり、脈が微弱で触知できにくくなります。
・戦汗
まず悪寒戦慄があって、汗が出ることを指します。
戦汗は正邪相争で、病気の進行が岐路にあることを示しています。
汗が出て熱が下がり、脈が平静になるのは、邪気が去って正気が回復し、予後が良好であることを示します。
汗が出ても熱が下がらず煩躁し、脈が疾急であるのは邪盛正衰で、予後が不良であることを示しています。
・自汗
昼間、汗が出て、体を動かすと汗がもっと出ることを指します。
気短乏力・神疲畏寒などの症状が同時にみられることが多いです。
気虚証によくみられます。
がんの手術後、放射線治療後、抗がん剤治療後あるいは末期がんの患者さんに自汗の症状があります。
・盗汗
寝ている間に汗が出て、目が覚めると汗が止まることを指します。
よく夜間微熱・両頬紅潮・舌紅少苔などの症状が同時にみられます。
陰虚証に寝汗がよくみられます。
慢性の腫瘍熱があるとき、また放射線治療後や抗がん剤治療後によくみられます。
・薬物による発汗
解熱剤を飲んだ後に発汗します。
繰り返し発汗すると、陰液が消耗し、陰虚証となってしまいます。
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