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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆梅干し

2022年8月30日(火)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学に基づき針灸施術を行っている石上鍼灸院です。

梅干し梅干しは、疲労回復、食欲不振、吐き気、頭痛、乗り物酔いなどに効果を発揮します。
何気なく食べている梅干しですが、古くから「梅は三毒を断つ」といわれ、食べ物の害、血液の巡りの異常、水分の代謝異常を治す効果があることが知られていました。
室町時代から戦国時代には、優れた携帯食・保存食として重宝されました。


梅干しは、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウムなど)と、酸味の成分である有機酸類(クエン酸、リンゴ酸、コハク酸など)を豊富に含む保存食品です。

思い浮かべただけで唾液が出てくるほど酸っぱいのは、クエン酸など多くの酸類が含まれているためです。
特に豊富に含まれているクエン酸は、代謝を活発にして、疲労すると出てくる乳酸の産生を抑制する働きがあります。
そのため、筋肉のコリをとるなど、疲労回復に効果があり、血液もきれいに保てます。


梅干しは、代謝を活発にすることから、体内に生じた有害物も効率よく除去されるので、二日酔いなどにも有効です。

また、梅干しの有機酸(クエン酸など)は唾液の分泌を高め、胃腸を刺激して消化液の分泌を促します。
胃腸の働きがよくなれば、便秘や下痢などの症状も改善されますし、肌荒れも防げます。


かぜをひいたときには梅干しの黒焼きを熱湯で服用する民間療法が伝わっています。
これは、梅干しが毒消しとして重宝されてきたためだと思われます。
梅の酸には殺菌・抗菌作用があるので、確かに一種の「毒消し」に違いありません。
そのため、弁当やおむすびに梅干しを入れるのは、昔からの知恵として大変理にかなったことといえます。


【中医学的効能】
・四気五味: 平・酸
・帰経: 肝・脾・肺・大腸

・生津止渇 … 唾液などの分泌を促し、口の渇きを収める
・斂肺止咳 … 肺の機能を回復させて、空咳を止める
・渋腸止瀉 … 腸の機能を回復せて、下痢を止める

梅干し



中医学専門はり灸治療院
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