◆陰陵泉
2022年1月26日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門針灸治療院の石上鍼灸院です。
消化器系の疾患によく用いられる「陰陵泉」という経穴(ツボ)についてです。
陰陵泉は、どのツボの位置にもとづいて命名されています。
膝の内側は陰に属しています。
また、脛骨は陵に似ており、陵下の陥凹部で流水が深部に合するように経気が合することから、泉に似ているとされます。
したがって、膝の内側の脛骨部に所在するこのツボは、陰陵泉と命名されました。
陰陵泉は足太陰脈の合(入るところ)水穴であり、「湿」を治す要穴です。
位置は、脛骨内果の下縁で、脛骨下縁と腓腹筋の間の陥凹部になります。
当院では、胃腸系の症状がある方には、ほぼ使用している経穴になります。
下痢はもちろん、胃痛やお臍あたりがシクシクするなどの症状にも必須です。
また、中医学では血流が悪くなる原因に、湿の邪が邪魔をしている場合があると考えています。
そのため、血のめぐりが悪いという方にも結構私は取穴しています。
特に、脈が沈んでいる方に使うことが多いです。
陰陵泉を押すと意外に圧痛が出る方も多いので、そんな方は自分でマッサージやお灸をすることをお勧めします。
【作用】針灸経穴辞典より
・健脾利湿 ・通利三焦
【主治】臨床経穴学より
頭痛、眩暈、メニエール病、嘔吐、泄瀉、胃痛、腹脹、水腫、遺尿、尿の混濁、痰飲、心悸、傾眠、胆石症、黄疸、咳嗽、陰痒、帯下、下肢湿疹、陰嚢湿疹、じんましん、神経性皮膚炎、膝関節部の軟部組織損傷など
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