◆中医学でのがんD
2020年4月8日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門の石上鍼灸院です。
がんの養生法のうち、毒熱タイプの養生法についてです。
毒熱タイプの養生法
毒熱は、がんを発生させやすい化学物質や、がんと関わりのあるウイルス、紫外線などの影響を受けて体内で発生します。
毒熱をため込まないようにするには、まず、生活環境を整えて、できるだけ体の害になるようなものを取り入れないこと、そして、体側の「排泄力」を高めて、悪いものはどんどん外に出させる体づくりをすることが大切です。
生活改善
毒熱は、体に悪影響を与える物質と深いかかわりがあります。
環境汚染の問題からは、なかなか逃れることはできませんが、たとえば、食品添加物をなるべくとらない、農薬の少ない野菜を選ぶ、自然化粧品を使う、という工夫ならできるはずです。
あまり神経質になるのも問題なので、無理のない範囲で生活環境や食事に気をくばることが大切と考えましょう。
■胸郭+腹式呼吸をする
体の中の毒熱は、尿・便・汗といった排泄物以外に、呼吸によって追い出す、という方法もあります。
呼吸は、毒熱による体内のよどみを外に出しながら、正気のもとであるエネルギーを取り入れるのに、最も手っ取り早い方法です。
まず、鼻からゆっくりと息を吸いこみます。
このとき、肋骨がわずかに広がり、下腹部がふくらむことを感じながら、肺と下腹部にきれいな空気がたまるように意識してください。
次に、ゆっくりと、静かに口から息を吐き出します。
吸うより、吐くときの時間が長くなるようにしましょう。
食養生
食事は、栄養をとるだけでなく、体の中にたまった毒素や老廃物を「出す」ためのものでもあります。
尿・便・汗を出す作用のある食材を、食事の最初にとるようにすると効果的です。
●にがうり
排毒作用があるほかに、胃腸をすっきりさせる働きもあります。
にきびやおできの治療に用いられることもあります。
●たけのこ
排便や排尿を促進して、体の中の余分なものを取り除く作用があります。
消化が悪いため、胃腸の弱い方は食べ過ぎに注意しましょう。
●ごぼう
線維が豊富で、便通をよくする作用と、発汗作用があります。
●にんにく
発がん物質を解毒したり、殺菌する作用に優れています。
体に備わっている解毒酵素を活発にする働きもあります。
●葉もの野菜(小松菜など)
体の中の余分なものを排泄しながら、血液をサラサラにする効果もあります。
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