◆経穴「大椎」
2019年6月6日(木)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
かなり夏っぽい気候になってきましたね。
今日の最高気温は32℃になる予報になっています!
週末には梅雨入りするかもしれないそうです。
胃腸が弱い方は、湿度の影響を受けやすいので気をつけましょう。
私も気をつけます!
今日は「大椎」という経穴(ツボ)についてです。
このツボは、最も大きな椎骨(第7頚椎)の下に位置していることから、大椎と命名されました。
頭を前に傾けたときに、後ろ首のつけ根に大きく突き出すのが第7頚椎(頚部を構成する椎骨のうち最下部に位置する)です
全身の陽経と陽気は、督脈の大椎で交会しています。
したがって大椎は、カゼ(表寒証・表熱証・表虚証の外感表証)や熱の症状などに効果を発揮します。
また、少陽が病んで起こる往来寒熱や、陽明が病んで起こる但熱不寒にも効果があります。
さらに、大椎の位置する部位は、多くの神経が集まっている星状神経節の上にあたります。
そこで、大椎を軽く押しさすったり温めたりすると、内臓や血管の機能をコントロールしている自律神経の働きが整ってきます。
自律神経失調症や更年期障害といった神経疾患に優れた効果を発揮するほか、血圧やホルモンバランスの調整にも役立つツボです。
ツボの位置や、陽経との交会穴ということから、首の張りや痛みに特に有効で、首から肩にかけて、がちがちにこわばっているようなときなどにも有効です。
腕や指先のしびれなどを緩和する効果もあります。
大椎には、穏やかな温熱刺激が適しています。
指圧以外に、揃えた手の指先をあてて温めるだけでも効果が得られます。
しかし、人によっては届きにくい場所でもあるので、市販の使い捨てカイロやドライヤーなどの温風を利用すると、簡単で効果的な温熱刺激を加えることができます。
【作用】@疏風解表、清熱通陽
A疏風散寒、理気降逆、鎮静安神、醒脳解痙、強壮
【主治】頭項部のこわばり・痛み、発熱疾患、感冒、咳嗽、気管支喘息、骨蒸潮熱
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