◆トウガラシの効能
2018年12月19日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
最近めっきり寒くなったので、熱性の食材をご紹介。
「とうがらし(唐辛子)」です。
中央アメリカ・アマゾン川流域原産のトウガラシは、新大陸を発見したコロンブスがヨーロッパに持ち帰って広がったといわれています。
トウガラシは別名「南蛮」ともいわれるそうですが、これは16世紀にポルトガル人が日本へ持ち込んだことから、「南蛮」と呼ばれるようになった説が有力です。
トウガラシといえば、ピリッとした辛みが最大の特徴といえます。
この辛みは、カプサイシンという成分によるものです。
トウガラシ入りの辛い料理を食べると、体が熱くなって汗が出てきます。
これは、カプサイシンがホルモンの一種であるアドレナリンの分泌を促すためです。
アドレナリンには体のエネルギー代謝を高める作用があり、熱の産生により汗をかいたり、体脂肪を燃焼させたりという高いダイエット効果があります。
さらに、代謝が高まることによって、全身の血行が良くなり、胃液の分泌や全身の発汗を促進します。
冷え性や肩こりをはじめ、消化不良や食欲不振の改善、かぜによる発熱を抑える作用もあります。
また、赤や緑と色鮮やかなトウガラシには、βカロチン、ビタミンCが豊富に含まれています。
トウガラシは辛いため大量摂取できないものの、免疫機能の維持や促進、活性酸素の除去、血中コレステロール値の低下といった働きがあり、がんや動脈硬化の予防に効果があるといわれています。
トウガラシの辛みを上手に利用すれば、調理に使う塩分を減らすこともできます。
これは、カプサイシンの減塩効果と呼ばれています。
辛さを調節して、おいしく食べられる範囲でトウガラシを利用しましょう。
【中医学的効能】
・四気五味: 辛、熱
・帰経: 心、脾
・温中散寒 … 胃調の冷えを温めて除く
・健脾消食 … 食欲を促進し、消化を助ける
トウガラシは新陳代謝を促進し、発汗により肌の老廃物を吹き出させる作用があります。
「熱性」なので、冷えにより血行の悪い方に適しています。
また、イライラしやすく、胸や肩が張ったり、シミができやすいような、気が滞って血の巡りも悪くなるタイプの方にも適しています。
しかし、体に余分な熱がこもっている陰虚タイプの方には適しません。
体が熱っぽい、口が渇く、手足がほてる、乾燥する、精神的に不安にあるなどの陰虚の症状がある方は控えめにしましょう。

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