◆津液の働き
2016年5月16日(月)くもり
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
津液についてお話します。
津液とは、体内のすべての正常な水液のことを言います。
津と液は一緒に使われることが多いですが、両者には区別があります。
一般に「津」はサラサラしていて薄く、流動性が大きいものをいいます。
主に、皮膚、筋肉、鼻や耳などの体表部の穴に分布しています。
また、血脈内にも滲入しています。
「液」は粘稠で濃く、比較的流動性が小さい性質をもっています。
主に、脳、脊髄、骨関節、臓腑などの組織に注ぎ込んでこれらを濡養しています。
では、この津液はどんな働きがあるかというと、
皮膚、毛、臓腑、五官(目、口、鼻、耳、舌)、のどに潤いを与えています。
そのため、津液が不足すると、皮膚が乾燥する、目が乾く、口が渇くなどの症状があらわれます。
また、津液は関節、靭帯、筋肉に潤いを与えて、体の動きを円滑にしています。
不足すると、関節が動かしづらい、よく関節の音がするなどの症状があらわれます。
さらに、津液は血のもとでもあるので、津液の不足が血の不足を導くことがあります。
津液は食べたり、飲んだりしたものから作られます。
当たり前ですかね。
津液の不足の原因は、過度の発汗、激しい出血、嘔吐、下痢などが多くみられます。
また、燥邪や火邪などの外邪によって津液が損傷されることもあります。
これから暑い季節がやってきます。
今年の夏は2010年と同様な猛暑になるというニュースをみました。
水分補給には気をつけて、猛暑に負けないようにしましょう!
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