◆血の働き@ 営養滋潤作用
2016年3月30日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
気の話の次は、血についてです。
中医学での血は、現代医学と同じ血液のことを指しています。
でも、役割に違いがあるんです。
その一番の違いというのは・・・次回お話します。
今回は、いわゆる血液の働きということで、営養滋潤作用についてお話します。
血は脈管中を通って、全身を運行し、全身の皮毛、経絡、筋骨、臓腑など全ての組織器官に営養、潤いを与えています。
そのため、営養が不足すると、知覚が鈍くなる、爪がもろくなる、筋肉がけいれんする、手足がしびれる、めまい、生理不順、痩せるなどの症状があらわれます。
また、滋潤が不足すると、皮膚が乾燥する、口が渇く、目が乾くなどの乾燥症状があらわれます。
例えば、ダイエットなどで極端な食事制限をすることで、必要な血が作られないと、爪が割れやすくなったり、縦溝がみられるようになったりします。
睡眠不足や疲れがひどくなると、まぶたがけいれんしたりするのも、血が不足している可能性が考えられます。
アトピー性皮膚炎の方で、乾燥がひどく、皮膚がポロポロとはがれ落ちるような場合も、血が不足していることが多くみられます。
月経の不調は、少なからず血の影響がみられる場合がほとんどです。
さらには、目や耳などの五官も血の滋養を受けています。
そのため血が不足すると、目の疲れや痛み、味覚異常、耳鳴りや難聴などの症状としてあらわれたりもします。
血って大事ですね。
以前に書きましたが、私は毎朝、ヨーグルトにレーズンとくこの実をいれて食べています。
血を補う目的です。
また、つまみにはピーナッツもよく食べます。
これも養血のためです。
劇的に変化しなくても、コツコツ毎日積み重ねていくことも大事だと思いますので、皆さんも出来ることから体に良いことをやっていきましょう。
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