◆気の種類A「宗気」
2016年3月2日(水)
こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。
気の種類のひとつに「宗気」という気があります。
呼吸により吸入された気(清気)と、脾胃の消化によって得られた水穀の精気とが結びついて形成される気で、肺で作られて胸中に集まります。
宗気には2つの機能があります。
1つは肺の機能活動の維持です。
発声や呼吸を行っています。
もう1つは心脈の中に入り、心気が血液の運行を推動するのを補助しています。
体を温めたり、各種の機能活動などはみな宗気が関係しています。
上に書きましたが、宗気を作るにはしっかり空気を吸いこむことが必要になります。
そうなると深呼吸がよさそうですね。
私は鍼灸院から帰るときに、かなりの回数深呼吸をしています。
特に疲れたときや、嫌なことを引きづってしまっている時には呼吸が浅いように感じるからです。
深呼吸をしていると、嫌なものが出て行って、良いものが入ってくるように感じます。
あくまで、イメージですが・・・。
そんな気がする、「そんな気」が大事に思えます。
調べると、深呼吸には、リラックスや冷え性の改善、生活習慣病の予防、ダイエットなどにも効果があるようです。
そこで、丹田呼吸法をご紹介したいと思います。
丹田呼吸法とは、胸ではなく丹田と呼ばれる下腹部を意識して行う呼吸法です。
丹田の位置は、へそ下3寸と言われています。
おへそから下に3寸、指4本分(人差し指から小指まで)下になります。
この呼吸法は、外気に含まれる清気をたくさん吸いこむことができ、内臓の働きを良くして、心を落ち着かせる効果があります。
呼吸によって心と体の調整を行うことができます。
丹田呼吸法は誰でも手軽にできます。
@背すじをしっかりと伸ばして座り、肩やお腹の力を抜いてリラックスしします。正座やあぐらでも、いすに座っていてもできます。仰向けに寝た状態でも構いません。
A口から息をゆっくり吐きながら肺にある空気を吐きだします。
B空気を吐きだしたら、鼻からゆっくりと息を吸いこみます。このとき肺で吸うのではなく丹田で吸いこむような感覚で行います。Aで空気を吐きだしたことで、自然に空気が入ってきます。
C息を静かに吐きながら下腹部の力を抜いていきます。息を吐くときは、吸うときの倍の時間をかけてゆっくりと行います。
慣れるまでは両手を丹田の辺りにあてて、意識しながら呼吸をしましょう。
みなさん試してみてください!
その日のストレスはその日のうちに解消して、引きずらないようにしましょう。
ちなみに私は自転車に乗りながら行っています。
慣れれば動きながらも出来ると思いますよ。
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