石上鍼灸院の投稿
肩こりが良くなる科学的データ
こんにちは。川口市の石上鍼灸院です。
当院は中国伝統医学に基づいて鍼灸治療を行っているので、患者さんは何となく理解しづらい点も多くあるます。
そのため、出来るだけ患者さんには分かりやすく説明するとともに、現代医学の内容も交えて説明するように心がけています。
そこで今回は一つの実験データをご紹介します。


グローバル治療室院長の秋元惠美博士の実験です。
実験は70人の健康な成人を対象に、鍼による2分間のツボ刺激での血流、心拍、血管の弾力性、血圧の変化を調べたものです。
ツボは、肩こりによいといわれる手三里と、痛み止めに効果的といわれる合谷です。

結果として、手三里では心拍数を上げることなく、血流が増しています。
肩こりは血流が悪くなって起こる症状なので、手三里への鍼刺激により血流量が増えることで、肩こりが改善されることは容易に考えられます。
では、心拍数が上がっていないのに、血流が良くなるとはどういうことか。

血管弾性が大きく向上したからです。
血管が柔らかくなることによって血流がスムースに送られるようになったのです。
鍼治療は施術者の施術の仕方によって効果が大きく変わってくるとは思いますが、我々鍼灸師としては、患者さんに提供できる心強い実験データです。