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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)に基づく施術を行っている鍼灸院です。

〒332-0023 埼玉県川口市飯塚3-7-28TEL:048-446-9860

info@ishigami89.com

症例6 肩こり・冷え性などの体質改善

●60代 女性 
初診日 201×年3月15日

  • 主訴
 数十年来の肩こり、冷え性、疲れやすさ

  • 現病歴
 肩こりが昔からあり、首が回らないということで来院。病院での検査は特にしていない。こりは張りがつよく、常に「パンパン」している感じとのこと。疲れると強くなり、お風呂で温まると楽になる。

  • 所見
 体型は痩せてもなく、太っているわけでもなく普通といったところで、血色がよく元気にはみえる。肩は多少いかり肩で、僧帽筋が張っている感じはする。
 お話を伺うと、肩こりと同時に、冷え性・耳鳴り・軟便がある。耳鳴りは蝉のようなジーという音で、音量は小さい。足のむくみがでやすい。食欲、睡眠、小水の回数は普通。性格は神経質とのこと。

 舌診:舌質淡紅でやや暗、薄白膩苔  
 脈診:沈弦

  • 証名
気滞血瘀
 ストレスなどにより気の巡りが悪くなり、そのため血の巡りも悪くなった状態

脾腎陽虚
 脾と腎の陽気(温める力)が弱ってしまい、体を温めたり、水分を代謝する働きが低下した状態

  • 治法
行気活血
 気の巡りを改善し、血の巡りも改善する方法

温補脾腎
 脾と腎の陽気を増やして、身体の中から自分で温める力をつける方法

  • 針灸治療での配穴
 治療日の問診内容によって、配穴を変えますが、ここでは代表的な配穴のみ。

・内関、三陰交、膈兪、脾兪、腎兪、命門、関元、足三里など

  • 経過

【2診】
 肩こりはよくなっているが、冷えはまだある。軟便は改善し、耳鳴りは起きていない。

【3診~5診】
 冷え性も肩こりも改善しているが、その日の調子によって悪くなることがある。他に主だった症状はないが、体質を改善させるため、しばらく治療を継続させる。

【10診】
 肩こり・冷え症は改善され、体調はいい。以前は旅行して帰ってくると疲れがひどく、頭痛などの不定愁訴が強くなるが、今は旅行しても疲れない。
 治療は終了しても問題ないと判断しましたが、ご本人の希望と養生を兼ねて、2週間に1回の鍼灸治療を続けています。

 中医学では、患者様の身体のバランスを調整することで治療を行います。陰陽や気血などのバランスが崩れると、肩こりや冷え症、二便の調子が悪くなる、やる気がでないなどの不定愁訴が現れます。この段階で病気と捉える方は少ないですが、この状態は中医学では治療の対象となります。状態がひどくなってから治療するのは、辛い上に、時間もかかります。症状の軽いうちからの治療をお勧めいたします。

肩こりの中医学での考え方はこちら


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