本文へスキップ

埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)専門はり灸治療院。石上鍼灸院です。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.048-446-9860

〒332-0023 埼玉県川口市飯塚3-7-28

症例B 顔面神経まひ(ベル麻痺)

●40代 男性 会社員 / 初診日 201×年9月22日

  • 主訴
 額にしわをよせられない、閉眼が半分くらいしかできない、口を膨らませると息がもれるなどの左側の末梢性顔面神経麻痺。味が感じにくい、耳の違和感をともなう。頬骨付近に硬い感じがある。薬を飲んでいるが良くなっている感じがしない。

  • 現病歴
 9月11日に左目が涙目になった。翌12日にもその状態は治らず、昼食時にご飯が口からこぼれたことにより、異変を自覚し病院を受診し、ベル麻痺と診断される。ビタミン剤を処方された。
 仕事が忙しく、毎晩9時以降に退社していて疲労がたまっていたことに加え、11日には少し鼻水が出ていた。発熱や寒気は感じていなかった。

  • 所見
 体型は肥満傾向であり、元気そうにみえる。食欲はある。便通は1日1回あるが、軟便傾向。暑がりで汗をかきやすい。寝つきの悪い時があるが、睡眠中に起きることはない。ストレス性の胃痛がある。たまに高音の耳鳴りがある。顔面部に熱感や浮腫はない。
 舌診:舌質淡紫、裂紋、歯痕、舌苔薄白、舌下正常
 脈診:沈細

  • 証名
風寒阻絡
外邪のうち「風」と「寒」が、顔面の脈絡に侵入し、気血の運行を阻害したために、滋養されず顔面神経麻痺が起こった。
気血両虚
活動エネルギーである「気」と各組織に栄養を与える「血」が不足している状態。

  • 治法
去邪通絡(去風散寒)
「風邪」と「寒邪」を取り除き、経絡の通りを良くする治療
補益気血
不足している「気」と「血」を補うために、主に後天の本にかかわる脾胃の働きを良くする治療

  • 鍼灸治療の配穴
 治療日の問診により配穴を変更しますので、代表的な配穴のみです。

・去邪通絡:風池、風門、曲池、足三里、翳風、地倉、頬車、四白、太陽、陽白など
・補益気血:合谷、足三里、三陰交、気海、膈兪、脾兪など

  • 経過
 週1回の治療を行いました。

【2診】
 全体的に少し良くなっている気がするが、口から水がこぼれるのが気になる。仕事は今までどおりに行っているので、疲れを特に感じる。

【3診】
 口を膨らませてもらうと、少しだけ息がもれる程度になり、口が健側へ引っ張られていたのが前回より改善されている。閉眼は気にならない。

【4診】
 顔面部の状態は良くなっているが、左耳に水が入っているようで聞き取りずらさがある。聴会穴と陽陵泉穴を加える。

【6診】
 このところあまり改善がみられない。耳の状態も改善されていない。そのため、6診より電気針(パルス)を顔面部に行いました。

【7診】
 周りの同僚からは見た目はもう分からないと言われているが、まだ少し健側に口が引っ張られている。しわをつくったり、閉眼は出来ている。耳の状態はあまり改善されていない。舌質はやや赤みが出てきている。

【13診】
 顔面部はほぼ左右対称になった。あくびをした際に少し突っ張る感じがする程度となっている。耳は物を飲み込んだ時に、ポコポコと音がするようにはなったが、閉塞感はあまり変化がない。舌質は淡紅舌となる。

 13診以降は2週間に1度のペースで、身体のメンテナンスも兼ねて治療を行っています。「薬を飲んでも変化がなく、鍼灸治療を行ってから顔が動き始めたので、鍼灸治療を受けて良かった」というありがたいお言葉をいただきました。

 今後は耳の状態を改善させて完全に治癒させられれべと思います。毎回診療ごとに、顔面部の症状が改善され、治療者である私も嬉しくなりました。顔面神経麻痺は自然治癒する疾患でもありますので、今回の結果が鍼灸治療によるものかどうかはわかりませんが、患者様に「鍼灸治療をすると良いような気がする」と言っていただけたことを素直に受け入れたいと思います。さらに今回は発症後10日と、早くに受診していただけたことが良い結果につながったことは間違いありません。同じような症状で悩まれている方には、なるべく早期に鍼灸治療を受療していただければと思っております。

「顔面神経麻痺」についての中医学での考え方はこちら

埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院【石上鍼灸院】

石上鍼灸院ロゴ石上鍼灸院

【中医学専門はり灸治療院】
〒332-0023
埼玉県川口市飯塚3-7-28
TEL 048-446-9860



【患者さんの来院範囲】
埼玉県川口市、さいたま市、草加市、蕨市、越谷市、戸田市、和光市
東京都北区、板橋区、練馬区、足立区、群馬県、千葉県、神奈川県などから来院していただいています。


Link