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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)に基づく施術を行っている鍼灸院です。

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外因(六淫)

湿邪

湿邪 湿邪は陰邪で、重濁・粘膩の性質があります。湿邪は気の運行を滞らせたり、脾の運化作用(体内の水液を運ぶ働きと、飲食物からエネルギーを作り出す働きのこと)を妨げてしまいます。

  • 湿邪の特徴
むくみ@沈重性がある
 湿邪は重いので、湿邪におかされた部位が重い、重だるいなどの沈重感を伴う症状があらわれます。具体的には、からだが重だるい、手足が重だるい、頭が重い、重だるい痛みがあるなどの症状をあらわします。

A下を犯す
 湿邪は重いので、下半身・下肢に流れ込みやすいです。そのため、膝、足首、脚など、主に下半身の症状としてあらわれます。たとえば、膝が重い、脚が重い、下半身のむくみなどの症状としてあらわれます。

B定着する
 湿邪は定着性が高いために、いったん体内に侵入すると、なかなか取り除けません。そのため症状がながびき、なかなか治りにくいという特徴があります。

C粘膩である
 粘膩とは、粘りけがあり汚いことを指します。具体的には湿邪による症状の特徴は、ネバネバ、ベトベト、ジトジト、ジメジメなどの感じがあります。たとえば、痰がネバネバする、汗がジトジトする、大便がベトベトして便器につきやすい、舌の上の苔が厚くじっとりしているなどの症状があらわれます。また、ジメジメした雨の日や湿気の強い日に症状が悪化する特徴もあります。

D「脾」を傷りやすい
 湿邪が体内に停滞すると、脾の運化作用を妨げます。中医学では、脾は乾燥を好み、湿気を嫌う臓器です。そこで湿邪が体内に停滞すると、脾を犯し、脾の運化作用が失調します。具体的には、食欲が落ちる、腹がつかえる、吐き気、嘔吐、手足のむくみ、手足が重いなどの脾の運化失調の症状をあらわします。

E気の運行を妨げる
 湿邪は同じ場所に停滞しやすいので、気の運行を阻み、痛みを発生させます。たとえば、関節の腫脹と同時に、気の運行停滞の症状である脹った痛みがみられます。

  • 湿邪の病証
頭重@湿邪が表に侵入したときの症状
 頭痛、頭が重い、汗がでない、あるいはジトジトした汗がでるなど

A湿邪が皮膚に停滞したときの症状
 少し盛り上がった湿疹、掻きこわすとジュクジュクする、皮膚がジメジメするなど

B湿邪が経絡や関節に停滞したときの症状
 重だるい痛み、痛む場所が一定する、関節痛、関節の腫脹、運動制限、あるいはしびれ、ジメジメした日に悪化するなど

◆内湿とは?
 脾腎陽虚などにより水湿の運化が悪くなり、水湿がからだの中に停滞することによって生じる病証のことです。症状としては、食欲不振、下痢、腹満、尿量の減少、顔色が黄色い、下肢のむくみなどがあらわれます。

ブログ 「テレビで湿邪を学ぶ」

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