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埼玉県川口市の中医学(中国伝統医学)に基づく施術を行っている鍼灸院です。

〒332-0023 埼玉県川口市飯塚3-7-28TEL:048-446-9860

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疲労倦怠感

疲労倦怠感『疲労倦怠感』は正常な人でも起こる現象で、個人差があります。身体的あるいは精神的な過労、ストレス、睡眠不足、休息不足などで倦怠感が起こりますが、そのほか栄養摂取の不足、アルコール飲用でも起こります。疲れやすい方は参考にしてください。

現代医学からみた「疲労倦怠感」

疲労倦怠感の日常生活から考えられる原因

 長時間の運動や仕事を続けると、誰でも疲れがでてきます。こうした疲労は末梢疲労と中枢性疲労に大きく分類することができます。末梢疲労とは、運動を続けたときに起こる筋肉などの疲れで、中枢性疲労は脳が疲れを感じている状態です。この中枢性疲労では、長時間の考え事や精神的な緊張状態が続いたときに、脳の調整能力が十分に働かなくなって疲労を感じるようになります。その他にも、食生活の乱れや不規則な生活、運動不足が疲労の原因になっていることもありますが、十分な休息や睡眠をとることで疲労を回復できる場合は、生理的な疲労であり、病的な疲労とはいえません。

疲労倦怠感をおこす疾患

  • 貧血
 鉄分の不足などによって、血液の中のヘモグロビンが減少すると、体のすみずみで酸素が足りなくなり、疲労倦怠感が生じます。ヘモグロビンの数値が男性は13.0g/dl以下、女性は12.0g/dl以下になると、貧血とされています。

  • 低血圧
 本態性低血圧では精神的・身体的な疲労倦怠感が強く、仕事の能率の低下がみられ、手足が冷たく、立ちくらみが起こるなどの症状がみられます。また、起床時から午前中にかけて倦怠感が強く、午後から夕方になると回復する傾向にあります。

  • 慢性疲労症候群(CFS)
 日常生活に支障をきたすような原因不明の著しい倦怠感と疲労感が長期間続く状態のことをいいます。全身の疲労感、倦怠感のほかに筋肉痛、睡眠障害、思考力の低下など、心と体の症状があらわれます。

  • 更年期障害
 閉経の前後、約10年間をさす更年期を迎えると、女性ホルモンのバランスが急激に変化し、心や体にさまざまなトラブルを引き起こします。症状には、不眠のほかに疲れやだるさ、肩こり、のぼせやほてり、イライラや気分の落ち込みなどがあります。

  • 睡眠時無呼吸症候群
 1回に10秒以上の呼吸停止を、一晩に30回以上引き起こします。呼吸停止や、呼吸をしていても酸素を吸い込んで吐き出す換気量が半減することから熟睡できず、睡眠時間を十分にとっても疲れがとれない、だるさが残るなど、日常生活に支障をきたすことがあります。寝ているときに大きないびきをかくのが特徴です。

  • 心疾患
 心不全、心弁膜症、不整脈など各種の心疾患がある場合、直接的な循環器症状がなく、全身倦怠感のみを訴えることがあります。

  • 潜在性感染
 感染症で微熱があるときには疲労倦怠感を生じることが多くみられます。また、同時に食欲不振を起こすことが少なくないので、栄養物摂取の不足も関係しています。

  • 肝障害
 肝障害では強い全身倦怠感を生じることが少なくありません。この多くは感染症に属しますが、アルコール性肝障害などのように非感染性のものもあります。

  • 内分泌・代謝異常
 アジソン病、下垂体前葉機能低下症、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患や、糖尿病、低ナトリウム血症、低カリウム血症などの代謝異常により疲労倦怠感が生じます。

  • 精神・神経疾患
 神経性食思不振症をはじめとして不安神経症、自律神経失調症、心身症などでも疲労倦怠感が起こります。この場合、不眠を伴うことが多い。

  • 悪性腫瘍
 潜在性の悪性腫瘍によって疲労倦怠感が起こることがあります。

中医学からみた「疲労倦怠感」

 中医学からみると、疲労倦怠感は、五臓六腑の精気がさまざまな原因により消耗され、虚損されるために現れる症状で、「虚労」の前の段階と考えられています。

病因病機

◆体質素因
 病気に対する敏感度および病気の進展・傾向を決定するのは体質です。これは老化現象にも関連しています。体質が弱い人は、老化現象の進みが早く、疲労倦怠感も生じやすくなります。

◆生活素因
 飲食、睡眠、情緒、労倦、嗜好などを含みます。

◆性生活
 過度な性生活により精気を消耗し、精力が虚損します。

◆飲食起居
 偏食、飲食不節、暴飲暴食、飲酒過度、不規則な生活などによって、栄養のバランスが崩れると、疲労倦怠感の原因となります。

肉体の過労

 『黄帝内経素問』には「長くものを見すぎると血を損なう。長く寝すぎると気を損なう。長く坐りすぎると肉を損なう。長く立ちすぎると骨を損なう。長く歩きすぎると筋を損なう」とあります。これらの活動は、傷血・傷気・傷肉・傷骨・傷筋などの肉体疲労の症状を引き起こし、さらに、心・肺・脾・腎・肝などの関連する臓器の精気不足を引き起こします。

◆久視(長時間見る)
・損傷するもの: 血
・影響を与える臓器: 肝・心
・関係性: 肝は蔵血を主る、肝は目に通じる、心は血脈を主る

◆久臥(長時間寝る)
・損傷するもの: 気
・影響を与える臓器: 肺
・関係性: 肺は気を主る

◆久坐(長時間座る)
・損傷するもの: 肉
・影響を与える臓器: 脾
・関係性: 脾は四肢・肌肉を主る(肉づきと考えてください。長時間座っていると、筋肉が衰えてしまうことをいっています)

◆久立(長時間立つ)
・損傷するもの: 骨
・影響を与える臓器: 腎
・関係性: 腎は骨を主る

◆久行(長時間歩く)
・損傷するもの: 筋
・影響を与える臓器: 肝
・関係性: 肝は筋を主る(筋肉の機能のことです。長時間歩くと、筋肉が疲れてしまい動かすことができなくなることをいっています)

精神的な過労

 『黄帝内経素問』には「古代の修養の道理を深く理解した人は、常に人々を教え導くにあたってこう述べたものである。外界の虚邪賊風に注意して回避すべきときに回避する、と。それとともに、心がけは安らかで静かであるべきだ。貪欲であったり、妄想したりしてはならない。そうすれば真気が調和し、精神もまた内を守って磨り減り散じることはない。このようであれば病が襲うというようなことがあろうか、と。このため人々の心はきわめてのどかで、欲望は少なく、心境は安定していて、恐れることがなかった。肉体を働かせても過度に疲労することはなく、正気は治まり順調である。それぞれの望みは満たされ、食べたものをおいしく思い、着たものを心地よく思い、習慣を楽しみ、地位の高低をうらやむことがなく、人々はいたって素朴で誠実であった。正しくない嗜好も彼らの耳目を揺り動かさず、淫らな邪説も彼らの心情をまどわすことはなかった。愚鈍・聡明・有能、または不肖な人を問わず、何事に対してもまったく恐れることはなかった。してみると彼らがあらゆる点で、養生の道理を合致していたことがわかるであろう」とあります。

 ここでは、古人が養生の真髄を述べています。精神疲労の原因はまず、自分に精神的に弱いところがあり、欲望や激情を抑えきれないために抵抗力が低下してしまうからだと考えており、それに対し、欲望を抑え、心の豊かさを求め、精神的なもの・教養的なものへの欲求を高める必要がある、と教えています。
 『黄帝内経素問』に「怒気は肝を損ない、喜びは心を損なう。思慮は脾気を損ない、憂は肺を損なって、恐は腎を損なう」とあり、過度の感情の変化は関連した臓器に悪影響を及ぼすと、記載されています。

気血陰陽について

気
 気とは、人が生命を維持するための基本的な物質の1つで、体内を流動する精微な栄養物質のことです。また、臓腑の生理機能のことで、呼吸を主り、血の運行をコントロールし、津液を化生して運行させ、肌肉皮膚を温養するなどの機能を指して「気」と呼びます。

血
 血とは血液のことです。この血は脈管中に注いで全身を運行し、全身の皮毛・経絡(エネルギーの流れ道)・筋骨・臓腑などすべての組織器官に栄養を与えます。

陰陽
 中国古代哲学理論を構成する要素の一つです。最初の陰陽の概念は大変素朴なもので、日光に対して向かいあうか背を向けるかの違いで陰陽が決定されました。日光に向かい合うものが陽、背を向けるものが陰とされました。古代中国人は、まずすべての事物・現象には生・反という2つの側面(陰陽)があることを観察しました。すなわち気候の寒暖、方位の上下・左右・内外、運動状態における動静などです。そして、その観察結果から得られた陰陽の概念をもって、自然界のすべての現象を分類し、万物が流転・変化する自然界の法則を、陰と陽が相互に対立し、また消長するシステムとして示したのです。
 すなわち、陰陽とは、自然界に存在する事物と現象が相互に対立しながらも統一されている様相を説明する概念です。さらに陰と陽とは事物間の対立を代表するだけではなく、1つの事物に内在する相互対立をも示します。このように万物は無限に陰陽に分割されていき、その様相を固定的にとらえることはできません。
 一般的に、「陽」は軽清・機能・亢進・運動・上昇あるいは熱性の性質といった側面を、「陰」は重濁・形態・衰退・静止・下降あるいは寒性の性質といった側面を代表します。例えば、1日の中では昼が陽であり夜が陰、また季節では炎熱の夏季が陽で寒冷の冬季が陰となります。

陰陽消長(いんようしょうちょう)
 陰が減少すると陽は相対的に増加し、反対に陽が減弱すると陰は相対的に増強するという陰と陽との関係性を表しています。この陰陽双方が相互に制約し合う関係によって、事物の相対的・動態的な平衡が維持されています。しかし、この動態的平衡は一定の条件下(一定の時間・一定の限度など)での平衡であり、もしこれらの条件が失われると、陰陽は平衡を失った状態に至ってしまいます。

◆陽虚とは
 陽気が不足して、機能が低下した証候をさします。陽虚になると内寒を生じます。症状としては、疲労倦怠感・息切れ・話す気力がない・寒がる・汗をかきやすい・手足の冷え・顔色が白っぽい・下痢状便・小便が透明で量が多い・脈遅無力などがみられます。

◆陰虚とは
 陰液(体の中に存在する栄養分のあるすべての水液のこと)や精血が不足した証候をさします。陰虚になると内熱を生じます。症状としては、手足のほてり・微熱・午後の潮熱・口やのどの乾燥・るい痩・寝汗・黄赤色尿・舌質紅・舌苔少あるいは無苔・脈細数無力などがみられます。

弁証施治

◆気虚
  • 肺気虚
 慢性の咳喘や他の臓腑の慢性病から肺気不足になり、それにより衛気(体表を保護し外邪の侵入を防御する気)が虚弱で体表の防御機能が弱くなるために生じます。

【症状】 咳嗽、無気力、痰液が稀薄、息切れ、音声が低い

【随伴症状】 汗をかきやすい、寒くなったり暑くなったりする、カゼをひきやすい、顔色が白い

【舌診・脈診】 舌質は淡、脈は弱
【治法】 補肺益気
【良い食材】 もち米、山いも、からし菜、蜂蜜、豆乳、ガチョウ肉、ドジョウ、サバ、サメなど
【鍼灸治療代表配穴】 合谷、太淵、肺兪、膏肓、気海、足三里、太谿など

  • 脾気虚
 飲食失調・肉体疲労・激しい吐血・肝病の影響が原因で脾気虚となり、それにより運化機能が失調し、気血を生化できなくなり生じます。

【症状】 食が細くなる、食後に胃脘部がもたれる、泥状便

【随伴症状】 倦怠感、手足の無力感、顔色は黄色で艶がない

【舌診・脈診】 舌質は淡、舌苔は薄、脈弱
【治法】 健脾益気
【良い食材】 穀類、山いも、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、カリフラワー、いんげん、豆類、干ししいたけ、栗、蜂蜜、鶏肉、牛肉、うなぎ、コイ、フナ
【鍼灸治療代表配穴】足三里、陰陵泉、太白、脾兪、中脘、気海、太谿など

◆血虚
  • 心血虚
 脾胃の運化機能の失調や肉体疲労・思慮過度などにより陰血不足となり、それにより心血不足となり心神を養えないために生じます。

【症状】 動悸、記憶力の減退、不眠、嫌な夢をみる

【随伴症状】 顔色に艶がない、唇と爪の色が淡い

【舌診・脈診】 舌質は淡、脈細あるいは結代
【治法】 養血安神
【良い食材】 豚ハツ、ライチ、落花生など
【鍼灸治療代表配穴】 神門、心兪、三陰交、足三里、膈兪、内関など

  • 肝血虚
 脾胃虚弱、慢性病、出血などにより肝血不足となり筋脈を養うことができずに生じます。

【症状】 めまい、たちくらみ、脇部の疼痛、生理不順、ひどくなると無月経になる

【随伴症状】 顔色に艶がない、唇と爪の色が淡い、肢体麻痺、筋肉の痙攣あるいは顫動

【舌診・脈診】 舌質は淡、脈弦細あるいは細渋
【治法】 補血養肝
【良い食材】 ライチ、豚レバー、イカ、タコ、赤貝など
【鍼灸治療代表配穴】 三陰交、膈兪、肝兪、曲泉、太衝、足三里など

◆陽虚
  • 心陽虚
 慢性病により体力が消耗したり、急に発症した症状の重い疾患により、心陽不振と心気虧虚となり、血液を運行する力がなくなり生じます。

【症状】 胸部に詰まったような苦しみあるいは疼痛、動悸、汗がでやすい

【随伴症状】 精神倦怠、よく居眠りをする、寒がり、四肢の冷え、顔面蒼白

【舌診・脈診】 舌質は淡あるいは紫暗、脈細弱あるいは結代
【治法】 温通心陽
【良い食材】 ピーマン、くるみ、鹿肉、羊肉、ナマコ、唐辛子、酒など
【鍼灸治療代表配穴】 心兪、厥陰兪、神門、内関、気海、関元、腎兪など

  • 脾陽虚
 飲食失調や肉体疲労により脾気虚となり、そこから脾陽虚に進展したり、生もの・寒冷の薬物の過量服用により脾陽を損傷するために、温煦できなくなり、運化機能が失調するために生じます。

【症状】 食欲不振、泥状便、腸鳴腹痛、寒邪の感受あるいは飲食の不適切により悪化する

【随伴症状】 顔色は黄色で艶がない、冷え、無力感

【舌診・脈診】 舌質は淡、舌苔は白、脈弱
【治法】 温中健脾
【良い食材】 羊肉、鹿肉、熊肉、にら、唐辛子、山椒、胡椒、黒砂糖、草魚、マス、アジ、サケなど
【鍼灸治療代表配穴】 神闕、脾兪、気海、関元、中脘、足三里、太白、太谿など

  • 腎陽虚
 生まれながらの体質、老化、慢性病、性生活の不節制などによる腎陽虧虚によって温煦が失われ、固摂できなくなるために生じます。

【症状】 腰がだるくて痛い、遺精、インポテンツ、多尿あるいは尿失禁

【随伴症状】 顔面蒼白、冷え、手足が冷たい、下痢、便が稀薄で未消化物を含む、また夜明け前の下痢

【舌診・脈診】 舌質は淡、胖大で歯痕あり、舌苔は白、脈沈遅
【治法】 温補腎陽
【良い食材】 くるみ、羊肉、鹿肉、熊肉、スズメ、イワナ、エビ、ナマコ、にら、山椒など
【鍼灸治療代表配穴】 関元、腎兪、太谿、命門、気海など

◆陰虚
  • 肺陰虚
 肉体疲労、慢性病、外感熱病の後期などにより肺陰虧虚となり、それにより肺の清粛機能が失調するために生じます。

【症状】 空咳、咽喉の乾燥感、音声が嗄れる、喀血

【随伴症状】 寝汗、一定の時間になると発熱する、両頬部の紅潮

【舌診・脈診】 舌質は紅、水分が少ない、脈細数
【治法】 養陰潤肺
【良い食材】 梨、柿、びわ、黒くわい、白きくらげ、松の実、白ごま、百合根、のり、豆乳、牛乳、チーズ、鶏卵、鴨の卵、鴨肉、猪肉など
【鍼灸治療代表配穴】 太淵、復溜、尺沢、肺兪、太谿など

  • 心陰虚
 ストレスや熱病により心陰虧損となり、それによって心神を養えないために生じます。

【症状】 心労があると動悸と不眠が悪化する

【随伴症状】 胸が落ち着かない、一定の時間になると発熱する、寝汗、あるいは口内炎、両頬部の紅潮

【舌診・脈診】 舌質は紅、水分が少ない、脈細数
【治法】 滋陰養心
【良い食材】 小麦、緑豆、すいか、トマト、百合根、牛乳、卵など
【鍼灸治療代表配穴】 心兪、三陰交、復溜、太谿、内関、神門など

  • 脾胃陰虚
 胃熱証や温熱病の後期により熱邪が陰液を損傷し、脾胃陰虚となり胃腸の濡養が失われるために生じます。

【症状】 口唇の乾燥感、飲食量が減少、甚だしければ吐き気を催す、しゃっくりがでる

【随伴症状】 大便燥結、両頬部の紅潮

【脈診・舌診】 舌は水分が少なく乾燥している、脈細数
【治法】 養陰和胃
【良い食材】 あわ、小麦、緑豆、トマト、豆腐、ゆば、さば、さとうきび、白きくらげ、ごま、牛乳、卵、鴨肉、豚肉、兎肉など
【鍼灸治療代表配穴】 復溜、太谿、内庭、中脘、天枢、三陰交、足三里、陰陵泉など

  • 肝陰虚
 脾胃虚弱、慢性病、出血などによる肝陰不足によって肝陽が上亢して清空を攪乱するために生じます。

【症状】 頭痛、めまい、耳鳴り、目が乾燥、光をまぶしがる、視力低下

【随伴症状】 せっかちで怒りっぽい、あるいは手足の痺れ、両頬部の紅潮

【舌診・脈診】 舌質は紅、水分が少なく乾燥している、脈弦細数
【治法】 滋養肝陰
【良い食材】 黒ごま、黒豆、トマト、ウズラの卵、烏骨鶏、亀肉、スッポン、カキ、マテ貝、ムール貝、ホタテ貝、松の実、ライチ、豚レバー、豚ハツ、イカ、タコ、赤貝など
【鍼灸治療代表配穴】 曲泉、陰谷、復溜、三陰交、肝兪、中封、太衝など

  • 腎陰虚
 慢性病、性生活の不節制、ストレス、温燥の薬物を過量に服用するなどにより、腎陰不足となり、内熱が発生し生じます。

【症状】 腰がだるい、男性は遺精、女性は生理不順、両足がだるくて力が入らない

【随伴症状】 めまい、耳鳴り、口渇、咽喉の疼痛、両頬部の紅潮

【舌診・脈診】 舌質は紅、舌苔は少ない、脈細数
【治法】滋補腎陰
【良い食材】 白きくらげ、ごま、黒豆、ウズラの卵、鶏卵、烏骨鶏、鴨肉、豚肉、亀肉、アワビ、カキ、マテ貝、ムール貝、ホタテ貝、ぶどう、イカ、赤貝など
【鍼灸治療代表配穴】 復溜、太谿、腎兪、三陰交、関元など

だるさに効く民間療法

◆ニンニクの酢漬け
 ニンニク500gの薄皮をむき、広口瓶に酢300ml、ハチミツ大さじ2杯を入れ、半月ほど漬けると出来上がりです。1日2、3個食べてください。

◆にら粥
 白がゆを炊き、薄く塩で味付けをします。火を止める直前に半束分の刻んだにらを加えて、数分蒸らします。特に胃腸が冷えやすくて、だるい場合に効果があります。

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