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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆豚肉について

2018年6月12日(火)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

ぶた今日は「豚肉」についてです。
野生のイノシシを家畜化したブタには、大きく分けてヨーロッパ種とアジア種があります。
日本では、明治時代にヨーロッパ種の飼育が始まり、その後改良を加えて食用とするようになりました。
洋食のメニュー「とんかつ」で知られ、盛んになったといわれています。

肉類に含まれる栄養成分といえば、まず思い浮かぶのがたんぱく質です。
たんぱく質は、体にとってとても大切な栄養素です。
というのも、私たちの体の筋肉や血はもちろん、皮膚や毛髪、ホルモン、病気に抵抗する免疫体も、このたんぱく質によって出来ているからです。
豚肉は、体内で生成できない必須アミノ酸も含まれているので、体にとってとても良質なたんぱく源となります。

豚肉には、もう一つ豊富に含まれる栄養素があります。
他の肉類に比べ、圧倒的に多いビタミンB1です。
ビタミンB1は、体内で糖質がエネルギーにかわるさいに補助する働きをするため、疲労回復効果が期待できます。
もともと白米を常食とする日本人は、ビタミンB1が不足しがちといわれます。
これは、精米のさいにビタミンB1を多く含む胚芽の部分を取り除いてしまうからです。
ビタミンB1には、ストレスによって生じるイライラなどを解消する働きがあるので、精神の安定にも豚肉はお勧めです。

【中医学的効能】
・四気五味: 甘、鹹、平
・帰経: 脾、胃、腎

・滋陰潤燥:陰液(血や津液という体水分)を補い、乾燥から体を守り潤す。乾咳、口やのどの渇き、ほてり、虚弱、便秘などに効果的

豚肉は平性で、体に余分な熱をこもらせにくく、陰を補い熱を抑えるため、熱っぽい症状(のぼせ、手足のほてり、イライラなど)のある方に向いています。
しかし、潤す性質をもつため、摂りすぎると体に痰や余分な水分を生じやすいので、暴飲暴食で消化不良のある方や、冷え性で水分の処理機能が低下している方などは控えめにしましょう。

豚肉



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