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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学(中国伝統医学)専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です。症状以外にも、顔色や、舌、脈などを総合して判断するため、大変面白く奥深いものです。ここでは中医学の話を中心に、私のプライベートなことも載せています。

◆経穴「足三里」

2018年3月2日(金)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

本日は、有名なツボ・足三里についてお話しします。
膝の下にある足三里は、非常に広範囲な効果が期待できる経穴です。
松尾芭蕉が、足三里にお灸をして、日本全国を自らの足で回ったという話は有名です。
このように、長い道中に備えて体力をつけるために利用されていたのは、足三里が多くの臓器の症状に対処して機能を回復させ、体の調子を整えるツボだからです。

足三里は、腹部の上中下三部の諸証を治すことから命名されました。
足陽明経の合(入るところ)穴、土経の土穴で、臨床では、強壮穴、腹部疾患治療の常用穴とされています。
『黄帝内経霊枢』では、「合は内腑を治す」と述べられています。
足陽明胃経の合穴である足三里は、胃の病、胃経の病および胃と関係のある臓腑器官の病変に効果があります。
さらに、足三里には中気を補い、脾胃を健やかにする作用があるため、脾虚と関係のある肚腹病を治すこともできます。

足三里

【効能】 健脾養胃、補中益気、和胃通腸、去痰利湿
脾胃は気血を生み出すところなので、脾胃の機能が失調すると、臓腑や肢体に病証をひきおこします。
足三里は脾胃の力を補うことができ、体の中から元気にすることができます。
食欲がないときに非常に効果的ですが、逆に、食べ過ぎによってお腹の調子を崩している時や胃痛などにも効果があります。

【主治】かなりの主治症があるので、鍼灸経穴辞典に載っているものを引用
 胃痛、嘔吐、腹部膨満、消化不良、腹鳴、下痢、乳房の痛み、めまい、片麻痺、浮腫
 膝や下腿の痛だるさ、虚損労傷(五臓の精気が失われて虚の状態になって起こる疾患を概括したもの)

足三里にはお灸が向いています。
自分でお灸をすえることができるところですし。
調子が悪いときは毎日、元気なときでも1週間に1度、すえると良いかと思います。
また、調子が悪いときはお灸の熱さを感じないときがあります。
そんな時は、熱さを感じるようになるまで何壮か繰り返してください。
ただ、やけどの危険性もあるので、無理して我慢したりはしないようにしてくださいね。



中医学専門はり灸治療院
石上鍼灸院

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