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埼玉県川口市の中医学専門はり灸治療院石上鍼灸院ブログ

中医学専門はり灸治療院

中医学は数千年前から臨床現場の経験を積み重ねて理論体系化されている医学です

◆オルニチン

2017年10月20日(金)

こんにちは、埼玉県川口市の中医学専門石上鍼灸院です。

先日健康診断のために帰国していた双子の弟が、大量のオルニチンを買い込んでいました。
かなりのお酒好きなので、肝臓のために摂っているそうで一年分持って帰るということで。
ただ、どうも買いすぎてしまったようで、10袋ぐらい私にくれました。
私はスポーツクラブで働いていたので、サプリメントについて勉強もしていたのでオルニチンについて知ってはいましたが、自分のために摂ろうと思う程のサプリメントではありませんでした。
その一番の理由は、オルニチンが必須アミノ酸ではないということです。
アミノ酸が大事だということは、皆さんも知っていると思います。
肌や筋肉、内臓、赤血球など人の体を構成しているものはだいたいタンパク質からできています。
そのたんぱく質はアミノ酸がつながってできたものです。
アミノ酸の中でも、体の中で作ることのできない必須アミノ酸が特に重要になります。
体の中で作りだせないので食べものなどから摂取する必要があります。
オルニチンは必須アミノ酸ではない遊離アミノ酸なので、体の中でつくりだせるものになります。
そんなに酒豪でもないので、こういった理由で私には必要ないと感じあえて摂っていませんでした。

せっかくもらったことですし、最近量は多くないですが、ほぼ毎日お酒を飲むようになっているので、飲みはじめてみました。
飲み始めて10日くらいです。
もともと二日酔いになるほど飲まないので、効果はそれほど感じないのですが、日常の中での変化としては少し睡眠の質がよくなりました。
昔から眠りが浅くお酒を飲むと特によく起きてしまっていましたが、飲み始めてからは明け方までは起きないように感じます。
オルニチンに眠りを改善する効果は聞いたことがありませんが、肝臓の働きで何かいいようになっているのかもしれませんね。
そして、今回一番お伝えしたかったことは、なんと腹筋が少し割れてきたんです!
ここ数年はお腹がたるんだなぁと実感していました。
最近はしっかりとしたトレーニングができていなく、院にあるダンベルや自体重のトレーニングがほとんどです。
生活や運動サイクルはここ1年同じなので、腹筋が割れるわけもなく、40歳だし仕方ないかとも思っていました。
それが、飲み始めてから、おや?
ちょっと影がでてきたぞ。
もしかしたらオルニチンの効果か?
もらったやつの袋に脂肪燃焼とも書いてあったし、オルニチンってすごいかも、となりました。
ただ、これを続けたからといって、腹筋がバキバキになると思ってはいませんが。

そこでオルニチンの効果について少しお話しします。
オルニチンは、しじみやキハダマグロに多く含まれています。
オルニチンの主な働きは肝機能の改善、保護効果です。
オルニチンは肝臓でオルニチンサイクルというアンモニアの代謝回路で重要な役割を果たします。
アンモニアはたんぱく質やアミノ酸の代謝、激しい運動によって発生します。
オルニチンサイクルはアンモニアとオルニチンを反応させ、尿素へと分化して解毒をします。
オルニチンがアンモニアに対する解毒作用を補助することによって、今まで解毒に割いてきた肝臓の働きを他の有害物質(アルコールなど)の解毒や代謝に回すことが出来ます。
結果、アルコールの分解が早まり二日酔いを軽減したり、代謝によるエネルギー生産を効率化したりすることによって疲労回復の作用を高めることができます。
さらに、オルニチンを摂ると睡眠中の成長ホルモンの分泌が促進する可能性があるという実験データが報告されています。
成長ホルモンは、筋肉を成長させたり、脂肪を燃焼させたり、お肌を改善させたりしてくれます。

今回腹筋が割れてきたのは、成長ホルモンの分泌が増加し、皮下脂肪が減ってきているのかもしれませんね。
あとひとつ憶測ですが、私はお酒をほぼ飲んでいなかった20歳ころから、肝臓の機能をみる数値であるALT(GPT)やAST(GOT)が基準値内ですが高かったことを思い出しました。
もともとオルニチンの代謝が悪いのか、肝機能がそれほど強くない体質なのかもしれませんね。
もしかしたら私にはオルニチンのサプリが合っているのかも、と思っています。
オルニチンを置いて行ってくれた弟に感謝です。
サプリメントも人それぞれ、合う合わないがあるもんだと感じています。



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